
一次元の挿し木は
2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作です。
グランプリ受賞作ということで、手にとってみました。
内容は
緻密なロジックや、登場人物の会話の妙が際立っており
単なるミステリーにとどまらず、哲学的な問いかけやSF的な要素も含まれています。
過去の話、現在の話を、登場人物ごとに章立てにして物語は進んでいきます。
序盤から興味を引くような展開が続くので
気になった人は読み終わるのにそれほど時間がかからないと思います。
思いますが
内容が緻密なので、「あれ、こことのつながりどうだった?」っという形で
きっと読み返ししたくなると思います!
ワタシはKindle版で購入して読み切りました。
電子書籍対応にしてくれてますので
スマホやタブレット、Kindle端末でもスキマ時間に読めて、良かったですよ!
読み終わった感想は
わけがわからないぞ!
↓
え、そんな展開かよ・・・
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
主人公よ
幸せになってよかったな!
です。
専門用語が多く、少し戸惑うところもあるのですが
そのへんは検索したり、意味を気にせずに、すっ飛ばして読む方が良いかと思います。
専門用語なので本を読むうえでは、知らなくても問題ありませんでした。
若干、伏線回収が出来ていない箇所もあるのですが
まあそのへんは想像にお任せします!っというぐらいの内容なので
主人公の一つの物語として読み進めていくのが良いと思います。
ここからネタバレありの感想です!

本作最大のテーマはやはり
「クローン」でしょうか。
いろいろな所からそれらしい言葉が出てきて
主人公が仙波に会って本当のことを知るという流れ。
驚きなのは
血の繋がっていない妹、「紫陽」がクローン人間だったこと・・・
戸籍もないから人権もない
しかも最後は神として崇められて終わるという結末。
実に切ない。
主人公、悠(はるか)の気持ちが壊れてもおかしくないくらいの衝撃でした。
そして、それに関わってしまった人が次々に死んでいくと。
悲しい展開が続きます。
クローン技術は、倫理的な観点がどうしても関わってしまうことで
何が正しくて、何が間違いなのか。
読んでいても中々「クローン」に対して自分で解答を見つけることが難しかったですね。
そんな大きなテーマを扱う今作品。
ストーリーの序盤から、引き込まれていきます。
引き込み方がとても上手ですね!
まさかイキナリ葬式をハンマーでぶち壊してくるとは
ビックリしました。
引き込み方が上手なので
次はどうなるんだ!?っと気になる展開が続きましたね!
ただ、ちょっと専門用語が多いので理解をしにくい部分もあるのが
もしかしたら苦手な方がいるかもしれません。
ワタシは読みながらグーグル検索をして、少しずつ理解しながら読み進めました。
ストーリーが現在と過去を行き来して進んでいくので
途中から話の展開が複雑に絡みだし、感情移入しながら作品を読み進めていくと
わけがわからなくなって混乱してしまいました。
「ここでこのシーンが来るなら、あいつはどうなるんだ!??」
みたいな感じで先読みをして、しかも答えが違うと。
ますます理由がわからなくなるという、凄いミステリーです。
この作品は俯瞰的に見ることをオススメします。
あと読んでいて凄いと思ったのが
本当に主人公に感情移入しやすい作品だということ。
主人公のシーンでは一人称文体。
他の人の場合は三人称文体。
この構成が、読み手側にも主人公感を持たせてくれて
キャラクターとしての存在が際立つように作成されています。
途中、残酷すぎてどうやって終わるかなと思ったのですが
うまくまとめてくれて終わったのは良かったなと思います。
あと少し物足りない所が
伏線の回収が出来ていない部分がありますね。
ストーリーを終わらせる事に重きをおいた結果ですが
いくつか残ったと思う所が
・仙波のその後
・ループクンドが結局何なのか
・樹木の会での牛尾の立場
・新橋のお気持ち表明
などなど
そのあたりはもう気にせず読み進めるのがいいと思います。
主人公に関する伏線は回収しているので
あとは個人の主観で良いか悪いか、っと思うところでしょう。
ワタシは終わり良し!なので、良かったです。
DNAという普段馴染の薄いところがストーリーの中心にいます。
そういう部分を具体的にストーリーの中に組み込ませて展開させていくのは
読んでいて凄いなぁっと思いました。
何も知らない人でもわかるように、なるべくわかりやすく。
それと章区切りの話が、読者を飽きさせない流れで
とても続きが気になる風に作り上げています。
作中で、主人公の悠を美青年とたびたび言っているのが
ちょっと気になりましたけど、何かコンプレックスでも抱えていたのでしょうか。
ミステリアスな雰囲気をキャラとして作り出すためですかね。
少し箇条書きになりましたけど
一次元の挿し木の感想となります。
オススメ度
★★★★☆
この記事があなたの読書選びの参考になれば幸いです。
おわり
ジャケドロ661
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