悪役なのに好感度爆上がり!?ゲーム世界でフラグ回避バトル!
転生・異世界ファンタジーが数多く刊行されている昨今
「死亡フラグ回避」という明確なテーマで話題を呼んでいるのが『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』です。
原作は泉さん、漫画版は乙須ミツヤさんが担当し、「マンガボックス」で連載されている本作は、現在10巻以上を刊行しており、根強い人気を誇っています。
本作は、ただの異世界転生モノではありません。
舞台は一人の青年が「大好きだったゲームの悪役キャラ」に転生してしまう世界。
そして、そのキャラには大量の死亡フラグが張り巡らされていた――。
プレイヤー視点から、物語の“外側”を知っているからこそできる戦略的な行動、周囲との関係構築、そして思わぬ好感度の上昇。
「フラグを回避する=物語を書き換える」快感がたまらない作品です。
俺の死亡フラグが留まるところを知らない (1) Kindle版
あらすじ
平凡な大学生・平沢一希は、不慮の事故で命を落としてしまう。
そして次に目覚めたとき、彼は大好きだった乙女ゲーム『Brave Hearts』の世界の中――
しかも、その悪役キャラクターハロルド・ストークスとして生きていた。
ハロルドは、主人公に嫌がらせをし、終盤であっけなく退場する「典型的な噛ませキャラ」。
一希はそのことを知っている。
だからこそ、彼はゲームで描かれた通りの未来を全力で回避しようとする。
しかし、彼の思惑とは裏腹に、どんな選択をしても“死亡フラグ”が次々と立っていく。
それでも、彼は知恵と行動でフラグを折り、未来を書き換えていくのだった。
主な登場人物
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ハロルド・ストークス(中身は平沢一希)
ストークス家の若き嫡男で、見た目は傲慢な悪役。
だが内面は至って真面目で慎重派。
死亡ルートを避けるために、知識と努力で未来に立ち向かう。 -
エリカ・シモンズ
ハロルドの許嫁。
原作ゲームでは関係性がこじれるキャラだったが、一希の行動次第で関係が改善されていく。 -
ライナー・クエイド
騎士団員。
ゲームではハロルドと対立する重要キャラだが、意外な信頼関係が築かれていく。 -
ノーマン
ハロルド家の忠実な執事。
一希の内面の変化にも気づいており、深い信頼で支える名脇役。
見どころ
◆ フラグとの知略バトル
本作最大の魅力は、主人公が「自分の未来(=死亡)を知っている」という特異な設定を、最大限に活かしたストーリーテリング。
どのキャラに何を言うか、どんな選択肢を取るか――
すべてが未来の運命に関わるスリルが楽しめます。
◆ 好感度の暴走と人間関係の深まり
ゲーム内の“悪役”だったハロルドが、内面の変化と行動によって周囲の信頼を勝ち取っていく姿が痛快。
最初は誤解や恐怖から避けられていた彼が、少しずつ周囲と絆を深めていく過程が読者の心を打ちます。
◆ 転生ものの枠を超えた人間ドラマ
単なる「やり直し系」や「ざまぁ系」にとどまらず、キャラクターたちの成長や信頼の積み重ねが丁寧に描かれた人間ドラマでもあります。
敵も味方も一筋縄ではいかないため、物語に深みと緊張感があります。
この作品をおすすめしたい人
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悪役キャラの逆転劇が好きな人
フラグを回避していく様子がとにかく爽快!
しかも、単なる“都合の良い展開”ではなく、地道な努力と信頼の積み重ねで成り立っています。 -
転生ファンタジーに飽きてきた人
ありがちなテンプレから脱し、“悪役転生+未来予知”という一風変わった視点で楽しめます。 -
ゲーム的設定の活用が好きな人
主人公が“プレイヤー視点”を持ち込んで、世界の理を読み替えていく。
その戦略性にワクワクしたい方におすすめです。 -
ライトノベルからの漫画化作品に興味がある人
原作の面白さを活かしつつ、ビジュアル化でさらにテンポよく読めるコミカライズとして高評価です。
おわりに
『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』は、ただの異世界転生作品ではありません。
フラグを回避しながら周囲との信頼を築き、過酷な運命をねじ伏せていく一人の青年の奮闘記です。
未来を知っているからこそ悩み、苦しみ、それでも歩みを止めないハロルドの姿には、読み手も自然と感情移入してしまいます。
「俺、死にたくない」――その一心から始まる物語は、気がつけば仲間たちの未来まで変えていく。
物語の歯車を“悪役”から“英雄”へと動かす主人公の姿を、ぜひ読んでみて体感してみてください!
転生モノって設定が大事ですよね!
この漫画の設定はかなり面白くて、飽きないですよ!
俺の死亡フラグが留まるところを知らない (1) Kindle版
おわり
ジャケドロ661