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凪良ゆうさんの『星を編む』をご紹介!あらすじなど

※ 本ページにはプロモーションが含まれます

「愛は、ひとつじゃない」続編が紡ぐ、人生の物語

花火のように煌めいた愛の後に、人生は続いていく。

届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。

本屋大賞を2度受賞した凪良ゆうさんが、『汝、星のごとく』の続編として描く感動作。

凪良ゆうさんの『星を編む』は、2023年本屋大賞を受賞した『汝、星のごとく』の待望の続編です。

瀬戸内の島を舞台に、櫂と暁海を取り巻く人々の、語られなかった物語と、その先の未来が描かれます。

本作は2024年本屋大賞にもノミネートされ、発売から10万部を突破するベストセラーとなりました。

星を編む

 

あらすじなど

星を編む

本作は、『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語を描いた、3つの短編から構成されています。

 

「春に翔ぶ」

瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。 二人を支える教師・北原が秘めた過去が明かされます。 彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは。 北原先生はなぜ、あのような生き方を選んだのか。 前作では謎に包まれていた北原先生の背景が、繊細に描かれます。

 

「星を編む」

才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。 漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。 漫画編集者の植木と、文芸編集者の二階堂。 二人の編集者の視点から、作品が生まれる舞台裏と、創作への情熱が描かれます。

 

「波を渡る」

花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。 『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。 北原先生とともに過ごす暁海の心に去来する感情は。 愛の果て、そして、その先を描く、新しい愛の物語です。

 

3つの物語は、それぞれ独立していながらも、やがてひとつの大きな物語として結びつきます。

「ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。」

本作を読むことで、『汝、星のごとく』という物語が、さらに深く、より完全な形で浮かび上がってきます。

『汝、星のごとく』から続く物語

待望の続編として

『星を編む』は、2023年11月8日に刊行され、発売直後から大きな反響を呼びました。

前作『汝、星のごとく』は、2023年本屋大賞を受賞し、2023年の年間ベストセラーで総合部門第6位、単行本フィクション部門第4位となった大ヒット作です。

 

櫂と暁海という二人の愛の物語は、多くの読者の心を揺さぶりましたが、同時に「北原先生の過去が気になる」「その後の暁海はどうなったのか」という声も多く寄せられました。

本作は続編ではありますが、この一冊だけでも楽しめるよう配慮されています。 ただし、前作を読んでからこちらを読むことで、物語の深みが何倍にも増すのも確かです。

凪良ゆうさんのキャリアの中で

凪良ゆうさんは、滋賀県生まれ。 2007年にボーイズラブ作品でデビューし、「美しい彼」シリーズなどでBLジャンルでの地位を確立しました。

 

2017年には『神さまのビオトープ』で一般文芸に本格的に進出。

2019年に刊行した『流浪の月』で2020年本屋大賞を受賞。 同作は2022年5月に広瀬すず・松坂桃李主演で映画化され、累計100万部を突破するベストセラーとなりました。

2020年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。

 

そして2022年に刊行した『汝、星のごとく』で、2023年に2度目の本屋大賞受賞という快挙を達成しました。 本屋大賞を2度受賞したのは、恩田陸さんに次いで二人目であり、わずか3年での再受賞は史上最速記録です。

 

『汝、星のごとく』は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞など、数々の文学賞を受賞・ノミネートされました。

また2026年には、横浜流星さん・広瀬すずさん主演、藤井道人監督により映画化されることも発表されています。

本作『星を編む』は、そんな『汝、星のごとく』の続編として、2024年本屋大賞にもノミネートされました。

作品の構成と読みどころ

3つの物語が織りなす多面的な愛

本作の最大の魅力は、3つの異なる視点から物語を描くことで、前作では見えなかった世界が立体的に浮かび上がってくることです。

前作は櫂と暁海という二人の視点を中心に描かれていましたが、本作では周囲の人々の視点から物語を見つめ直します。

北原先生の過去、編集者たちの苦闘、そして暁海のその後。

それぞれの物語が独立しているようでいて、最終的にはすべてが繋がり、一つの大きな物語として完成します。

編集者という仕事への敬意

表題作「星を編む」は、創作の裏側を描いた、ある種のお仕事小説でもあります。

作家と編集者の関係、編集者同士の連携、そして一冊の本が生まれるまでの奮闘。

凪良さん自身の体験も織り込まれており、担当編集者である河北編集長がモデルとなった植木や、女性編集者の二階堂など、リアルな人物像が魅力的です。

読者からは「編集者さんの顔がちらついて困る」という声も上がるほど、実在感のある描写となっています。

作品を生み出すことの苦しみと喜び、そして作家を支える編集者たちの情熱が、深い感動を与えてくれます。

「愛」の多様な形

凪良さんのインタビューによれば、宣伝物を考える際に「愛」という言葉をいっぱい入れたくなってしまうほど、本作は愛に満ちた作品です。

恋人同士の愛、家族の愛、師弟の愛、友情、そして編集者と作家の間にある特別な絆。

さまざまな形の愛が描かれ、どれか一つが正解ということではなく、すべてが尊いものとして描かれています。

「家族ではない、恋人でもない」けれど、かけがえのない関係。

常識や固定概念にとらわれない、自由で多様な愛の形が提示されます。

静かで深い余韻

派手な展開や劇的な奇跡はありません。

しかし、日常の中にある選択、静かな対話、穏やかな時間の中に、深い感動と気づきが込められています。

凪良さんの丁寧な筆致が、登場人物たちの心の動きを繊細に描き出します。

読後、静かな余韻が長く心に残る作品です。

読み終わった後の気づき

「星を編む」とは何か

タイトルの「星を編む」には、いくつもの意味が込められています。

夜空に輝く星のように、才能を持つ人々を輝かせる編集者たちの仕事。

点と点を繋いで、一つの大きな物語を紡ぐこと。

そして、私たち一人ひとりが、自分の人生という物語を編んでいくこと。

本作を読むことで、『汝、星のごとく』という物語が、さらに深く、より完全な形で理解できるようになります。

対を成す二つの物語

読者の中には、「『汝、星のごとく』が上巻で、『星を編む』が下巻」という感想を持つ人もいます。

単なるスピンオフや後日談ではなく、完全に対を成す、もう一つの物語。

激しく輝き散っていった「汝、星のごとく」に対して、散った欠片を集めて編み込み、温かく包み込んでくれる「星を編む」。

二つの物語が合わさることで見えてくる愛の形があります。

人生の選択について

本作では、さまざまな人生の選択が描かれます。

子どもが親に、親が子に、恋人が恋人に、人が人に求めていい正当な愛情とは何か。

誰かのために、と犠牲にし続けた心から溢れ出す悲鳴。

下らない世間の価値観や、人間関係、恋愛、血の繋がりの固定概念。

それらは覆すことができる、または自分次第で変わることができる。

何かで悩んでいる方、何かに囚われている方にとって、希望を持てる作品となっています。

こんな人に特に読んでほしい

『汝、星のごとく』を読んだ人

前作を読んで感動した方には、必読の続編です。 物語が完結し、すべての点が線で繋がる瞬間を体験できます。

創作に関わる人

作家、編集者、出版関係者など、創作に関わる人にとっては、自分たちの仕事を描いた物語として共感できる内容です。 また、創作の裏側を知りたい読者にとっても興味深い作品となっています。

凪良ゆうファン

『流浪の月』や「美しい彼」シリーズなど、凪良さんの作品を愛読してきた方には、作家としての深化と成熟を感じられる作品です。

多様な愛の形に興味がある人

従来の価値観にとらわれない、さまざまな愛の形を描いた作品を読みたい方におすすめです。 家族、恋人、友人といった既存の枠にとらわれない人間関係の可能性を感じられます。

心に響く文章を求める人

凪良さんの繊細で丁寧な文章は、読む人の心に深く響きます。 美しい日本語で綴られた、心を揺さぶる物語を求める方にぴったりです。

注意点など

前作を読んでからの方が良い

本作単独でも楽しめますが、『汝、星のごとく』を読んでからの方が、物語の深みを何倍も味わえます。

感情的になる可能性

登場人物たちの人生は、深く心を揺さぶります。 涙なしでは読めない場面も多いため、心の準備が必要かもしれません。

じっくり読む時間を確保して

短編集ではありますが、一つひとつの物語が深く、丁寧に描かれています。 時間をかけて、ゆっくりと味わいながら読むことをおすすめします。

おわりに:点と点を繋ぐ物語

『星を編む』は、『流浪の月』『汝、星のごとく』と本屋大賞を2度受賞した凪良ゆうさんが、愛の多様性と人生の選択について、さらに深く掘り下げた作品です。

本作は、2023年11月8日に刊行され、2024年本屋大賞にもノミネートされました。

前作『汝、星のごとく』で語られた物語は、本作によって初めて完成すると言っても過言ではありません。

 

点と点が美しい糸で最終的に全て繋がる。

そういう読後感を味わえる作品です。

 

花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。

多様性の名のもとに、人と人とのつながりが断ち切られがちな現代だからこそ、この物語が多くの人の心に響くのでしょう。

愛はひとつじゃない。

家族でもなく、恋人でもない、でもかけがえのない関係がある。

 

そんな新しい愛の形を、凪良さんは丁寧に、そして力強く描いています。

『汝、星のごとく』を読んだ人も、まだ読んでいない人も、この『星を編む』によって、さらに深い感動と気づきを得られることでしょう。

星を編む

汝、星のごとく(1) (Kissコミックス)

 

この記事があなたの読書選びの参考になれば幸いです。

 

おわり

 

ジャケドロ661

 

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