読後感が半端ないこの作品。
久々に鳥肌が立ちました。
ラストが衝撃的過ぎてヤバかった。
なんというかもう
ただただ
「騙されて、うわあああああああ!!!」って
吠えるぐらい凄い衝撃でした。
大どんでん返し!
これが現代ミステリーだよなと思いました。
こちらはあらすじとポイント紹介の記事です↓
以下、ネタバレありです。
読み始めの序盤は、なんか微妙な印象を受けて
「なんか思ったのと少し違うかな?」っと感じるような展開が続きます。
しかし話が進むに連れて感じてくる緊張感。
徐々に物語の本質が輪郭を現してきて
主人公たちの置かれている状況に絶望を覚えていきます。
まずはこの作品の本質、密室という環境。
そして犯人による、とある人への殺害。
この密室にいる誰かが起こした犯行。
それを解決していこうとする主人公たち。
そして未来のない結末。
こうなんというか
「心臓をギュッと握られるような締付け」を
胸の奥から感じる終わり方でした。
一つ一つの決断が、この結果を生んだわけですが
自分が同じ立場だったならどうだったかなと。
おそらく主人公と同じ決断していくでしょうね。
極限状態の中で迫られる決断って
「生きる」しかないわけで。
これが答えであり、現実だと思います。
読み返したら
「あー、こうしたらよかったね」
「ここで察すれば違った結末があったね」
なんて思うわけですが
まぁ無理でしょう。
なんせ極限環境ですから。
溺死してしまうというタイムリミットを迎えるのに
冷静でいれるわけがないですよ。
だからですよ
犯人が取った行動がエグい。
なんでこの環境下で、冷静に判断して行動が取れるのか。
頭が良すぎなのか?生きることに固執した結果なのか?
いずれにせよ、凄いです。
方舟しかりなんですが、
こういう素晴らしい結末(読後感が半端ない)を迎える作品は
どこから考えて作品を作り始めるのでしょうか?
ギミックから?
ラストから?
構成から?
凡人にはちょっとわからないです。
とりあえず言えることは
小説を読むのが苦手な人でも、ぜひ手に取って読んでほしい作品。
こういう作品と出会うことによって
「読書って楽しいんだな、面白いのだな!」って
思えるようになります。キッカケですね。
映像化はどうかな、難しい気もしますが
大どんでん返しまでの進め方をどのようにつなげていくのかですよね。
イキナリひっくり返されても意味不明に終わりますし。
監督の技量が問われそうな映像化作品となりそうです。
とにかく大どんでん返しが好きな方には読んでほしい。
気持ち良くはないですけどね。
心臓をギュッとされますんで・・・
ただラストが凄いので、2周目を必ず読むことになると思います。
ここでの選択がこうなったのね!って
読み返して楽しむ事になる、スルメのごとく味わえる作品です。
オススメ度
★★★★★
おわり
ジャケドロ661
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